3Dプリンターを使ってフォアグリップを作成しました。

事の発端はゲーム中の自分の写真を見たこと。
フォアグリップ使ってねぇ!他にもアングルドグリップやら果てはパテ盛りの自作グリップも付けてみたはいいものの、やっぱりゲーム中は大抵マグウェル部分を把持している模様。
フォアグリップ無しだと手首の角度が気持ち悪い。かといって市販のマグウェルグリップではグリップの角度が気に入らなかったりグリップの幅が気に入らなかったりで満足できる物がみつからない。
で、結局自作することに。
基本コンセプト・把持したときに手が自然な角度になるよう後方に向かって傾ける。
・ハンドガード下のピカティニーレールに取り付ける。
・M4、G36Cのどちらにも装着できるようにする。
その他方針・AKMSUのサムホールタイプのハンドガードっぽい形状にする。
・できるだけグリップをマグウェルに近づけるためにマグウェルグリップのように包み込んで持つ。
・銃を把持しやすいように人差し指と中指の間にフィンガーチャンネルをつける。
・銃本体・グリップを他のメンバーに貸す可能性が高いのでその他フィンガーチャンネルは付けない。
・トイガン用だと割り切って銃口の跳ね上がりを押さえる効果等は気にしない。
・サバゲ用だと割り切って格闘戦をやったときの強度なんて気にしない。
後は
3D-CAD設計→試作造形→追加工→CAD修正→試作造形→・・・
の繰り返し
設計・製作過程はすっ飛ばして最終版の造形完了直後の状態

使用した3Dプリンターは会社の同僚と共同出資して購入したUP!PLUS2
このグリップを造形にするのに要する時間はおよそ3時間
本体+ラフト+サポート材で合計41g
41×7円/g=290円+電気代+工賃+原価償却費・・・
3Dプリンター本体からベースプレートを外した状態。

製作物はベースプレートに張り付いています。
スクレーパーを使って製作物をプレートから外します。

ラフト(基礎工事みたいなもの)とサポート材(製作物本体と同じ材質を積層した柱)が残っています。

ラフトとサポート材もスクレーパーでバリバリ剥がす。

完成品


木目調に見えるのは材料を積層した痕跡です。
M5ナットを埋め込み式

固定にはM5×10の六角穴付ボルトを使用します。

ボルトを締めこむとボルトの頭がナットから出てきてレールに押し付けられて固定される構造。
ボルトの頭がレールの溝を直接押さえつけるのためレールが傷つくのが難点。
ピカティニーレールにはまる部分。

パテ盛りでは精度・強度的に作成が困難だった形状がいとも簡単に作成できます。
M4(G&G GR4)とG36C(マルイ スタンダード)に装着するとこんな感じ。

G36Cはレールの場所を変更してあります。
一度データが完成してしまえば造形は3Dプリンターが自動で行ってくれるので、パテ盛り造形に比べて量産が簡単。
前方から。

G36Cにこのグリップを装着すると少しマガジンチェンジがし辛くなる。慣れれば大丈夫?
SL9にフォアグリップをありったけ付けてみた

下面:先頭からマグプル・アングルドフォアグリップ(レプリカ)、LaRue LT-FUG タイプ フォアグリップ、東京マルイフォアグリップ、自作フォアグリップ(最終版)

G36CとSL9では下面レールの高さが異なるためG36C用に設計した突起では正しくはまり込まない。
側面:自作フォアグリップの試作品。先頭から角度調整式1号(破損)、角度調整式3号、角度固定式1号(短すぎた)、角度固定式3号(G36未対応・グリップ角度に不満あり)
上面:マグウェルグリップ。上面についている真っ白なのは3Dプリンターの精度確認用に出力したレールカバー。
現時点での最終版stlデータをダウンロードできます。
ダウンロードご利用は自己責任で。
UP!PLUS2であればそのまま出力すれば装着できると思います。
makerbot replicatorだと縮尺の調整をしないとレールにはまらない可能性があります。
希望があれば~1500円程度で販売するかも。
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